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「版下」と「下版」

本日取り上げる用語は「版下」と「下版」です。
版下は「はんした」、下版は「げはん」と読みます。
漢字だけ見ると、前後入れ替わっただけに見えますが、意味はまったく異なります。

版下とは、印刷用の版の下地となるものです。
DTPが普及する以前は、レイアウトの台紙に写植と呼ばれる文字を印画紙に出力したものを貼ったり、
トレーシングペーパーをのせて、画像を入れる領域やトリミングを指示しました。
これを総称して「版下」と呼び、その後「製版」という部門でフィルムにする作業を行っていました。
もちろん、今はDTPがその役割を担っています。

一方、「下版」は「自工程完了」、つまり、次の工程へ作業を移すことを意味します。
印刷版製造の「刷版」(さっぱん)という工程で、
専用の機械から「版」(アルミニウムをベースにしたもの)を下ろすところから生まれた言葉です。
現在では、印刷業のみならず、出版業でも「案件ごとに作業完了し、次工程へと渡す」という意味で
「下版」という用語が使用されています。

なお、「下版」には、
刷版部門から“下”のフロアにある印刷部門へ渡すという別解釈もあるようです。
刷版部門が必ずしも印刷部門より上のフロアであるとは限らないので“ハウスルール”的な解釈でしょう。
でも、なんだか実感がありますね。

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