次の文の[ ]の中の正しいものを選びなさい。
4カラープロセスインキで印刷するときに,インキの量を多くして発色範囲を拡げようとしてもインキの紙への転移量には限界がある。また先にインキを載せた色が後の色を刷る際に一部が剥がれたり,後のインキが十分乗らないことがある。
さらにインキ量が多くなりすぎると,印刷された網点や文字などが版上の網点や文字に比べて太ってしまうドットゲインが生じる。このドットゲインは,画像の微妙な色の変化や色のバランス,あるいは鮮鋭度に悪影響を与え,画像全体の印象を悪くしてしまう。
したがって,印刷するときのインキ量は,安定して刷れる標準値を基準に行う必要がある。よりよい結果を得ようとして,その範囲を越えた設定で印刷をすると,制御不能な要素が増えるので,最終的な印刷品質は保証されない。
印刷は常に標準的なインキ量で行うが,その場合でも印刷固有の避けられない問題がある。4 カラーがセットになったあるプロセスインキのYMC について,RGB フィルタを介した濃度測定をしたら,以下のような値が得られた。

これらのうちインキとフィルタの関係が[1: (1)反対色 (2)同系色 (3)純色 (4)補色]のところで濃度が高く出ているが,( )の中の値は,[2 : (1)理想インキではありえない (2)そのインキの色を出すために必要な (3)濃度を高めるために加えた]色成分である。
このインキのC インキ中にはM成分が[3 : (1)0.14 (2)0.20 (3)0.51 (4)0.74]含まれていて,Mインキ中にはY 成分が[4 : (1)0.14 (2)0.20 (3)0.51 (4)0.74]含まれていることがわかる。
これらから,プロセスインキにはあらかじめ[5 : (1)白 (2)グレー (3)純色]が含まれていて,しかもインキの色ごとに濁りを除いた発色範囲が異なり,色相誤差(Hue error)があることがわかる。よってRGB の3 色成分を,CMY+Bk の成分に置き換えるときは,混色された色ごとに色ズレを起こすことを補正する処理も行われることになる。
たとえば,原稿の赤い部分を,色分解したままの状態でY インキとMインキを刷り重ねると,Mインキ中には,かなりの[6 : (1)C (2)Y (3)W (4)Bk]成分が入っているので,本来ならば赤になるべきところが黄色味の強い赤になってしまう。これを防ぐため,色分解は刷り重なる部分のイエロー版の網点面積率を減らすように設定されている。