第33期DTPエキスパート認証試験の課題Bデータのデータチェックの続きです。
今回は、図版(Illustrator)データについてチェックした結果をご報告します。
地図データは、Illustratorデータで支給されています。Illustrator 10のデータでした。
■おすすめスポット地図「daliran_map.ai」
使用フォント:MSP明朝、MSPゴシック(OpenType)
※アウトライン化された文字が含まれていました
フォント・線単位:pt
カラーモード:CMYK
ラスタライズ効果設定:CMYK/300dpi
ドキュメント設定の透明:中解像度
このほか、下記の点に注意を要します。
- 孤立点があります
- 光彩(内側)設定されたオブジェクトが6か所あります
- ドロップシャドウ設定されたオブジェクトが1か所あります
- 複合パスで海面の彩色ができるようにしてあります
- 墨ノセ指定のオブジェクトが1か所あります(飛行機マーク)
- スポットマーク(丸付き数字)部分は、白抜きにするために墨文字下に白丸があり、さらにその下に白の「0」が存在していました
- 「大連周水子」と「国際空港」の箇所がグループ化されていますが、グループ解除すると、余分なスペースが2か所ありました
- 線路などの罫線は、従来からの手法(墨ケイ上に白破線)でした
■グルメ情報地図「gourmet_map.ai」
使用フォント:小塚ゴシックPro-EL・M(OpenType)
フォント・線単位:Q/mm
カラーモード:RGB
ラスタライズ効果設定:RGB/350dpi
ドキュメント設定の透明:カスタム(低中解像度程度)
このほか、下記の点に注意を要します。
- ぼかし画像6か所(スポットマークの下)
- 小さい文字(7Q)部分が1か所あり、マーク下になっていました
- 道路線は、従来手法(墨ケイ+白ケイ)で描画されていて、端点部分に整形の必要性があります
- グルメスポットの角丸記号部分は、アウトライン化されたオブジェクトで、おすすめスポット地図同様、白い■が下にあり、さらにその下にぼかし画像が存在していました
- 地図サイズが大きいため、大幅に縮小する必要があります
- 不要なガイドがあります
これらのデータをレイアウト配置用に整形する場合、次のような点に配慮した方が良いのではないかと考えました。
配置サイズに縮小した場合、線幅や文字サイズが小さくなりすぎますので、オブジェクトの縮小後、文字サイズを読みやすいレベルに調整した方が良いでしょう。
文字サイズが小さい場合は、なるべくゴシック系のフォントを利用した方が読みやすいように思います。また、地図内の罫線と重なるような文字の場合、白フチを付けるなど工夫して、読みやすくした方が良いと思います。
文字サイズの下限は、6.5pt/9Qくらいでしょうか...。使用しているフォントによっても見えが変わりますので、プリントアウトして、確認してみると良いでしょう。
また、線幅・文字サイズ設定は、端数のないようにした方(0.25きざみ)が良いと思います。線幅の下限は、0.25pt(約0.08mm)くらいを想定しますが、線に対する色指定がCMYK掛け合わせの場合、0.25ptでもかすれる可能性があるように思います。
地図内の線の役割にもよると思います。今回の支給データ中の鉄道線の0.25pt破線というのは、縮小すると、より細くなりますので、ご注意ください。
さらに、鉄道線や道路などは、従来手法よりは、アピアランスを利用した方が修正や編集上、処理しやすいのではないかと思います。
全体のフォント指定に伴い、アウトライン化された文字も入力しなおして、統一した方が良いと思います。
そして、今回のテーマでもあるPDF/X-1aに適合するための処理(CMYK、墨ノセ、透明の分割統合、埋め込み可能なフォントの使用)は、必須ですね。
ロゴデータについては、大きな問題は見つかりませんでした。
すべてアウトライン化されており、CMYKでの色指定になっています。各エリア枠は、ガイドではなく、ロックオブジェクトになっています。
以上、急ぎチェックした結果ですので、漏れがあるかもしれませんが、参考になれば幸いです。

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