第33期DTPエキスパート認証試験が、3月14日(日)に実施されました。
受験者の皆さん、長時間におよぶ筆記試験、お疲れ様でした。今週からは、課題制作試験に取り掛かることと思います。
4月6日のアップロード締切まで、私自身は、受験サポートをする傍ら、本ブログに、課題提出用作品・指示書制作における注意事項および問い合わせの多い内容について、解説していきたいと思います。
まずはじめにやるべきことは、指定のサーバから課題制作用のデータをダウンロードすることです。
受験時に配布されたペーパーに、ダウンロードサイトとID・パスワードの記載があると思います。このサーバにアクセスして、データをダウンロードしてください。
今回の課題制作試験の内容は、A課題(ページ物)、B課題(チラシ)となっています。いずれかを選択して制作していきます。
私自身が受験サポートさせていただいている方々の多くは、B課題(チラシ)を選定していますので、ここでは、B課題を制作する上での注意事項を中心に解説させていただきます。
■「課題制作の手引き」を熟読してください。
ダウンロードしたデータ内にある「kadai_b.pdf」というファイルが「課題制作の手引き」というものです。このPDF内には、課題制作試験の試験問題(設問)に該当する内容が盛りだくさんで明記されています。
まずは、この内容を隅々まで、よ~く読んで解釈してください。
ここに記載されている内容が採点項目といっても過言ではありません。大切なポイントは、赤字や太字で記載されています。
今回は、特に気になるポイントをピックアップしてみましょう。
■受験番号・氏名・課題名(A/Bの別)を作品・指示書に明記すること
表紙をはじめ、各所に記載されていました。提出する作品にはトンボの外側に、指示書には表紙にこれらを明記してください。この記載がない提出物の場合、不合格になることもある、と明記されていました。
■作品は仕上がりサイズにトンボを付けてPDF/X-1aで提出してください
この内容も随所に赤字で明記してありました。採点時に、PDF/X-1aに準拠しているのかがプリフライトされているものと思われます。提出する作品は、必ずPDF/X-1a形式で書き出してください。さらに、提出前に、Acrobatで、PDF/X-1aに準拠しているかをプリフライトしましょう。
PDF/X-1aに適合するための条件...私自身の対策講義では解説していますが、ここでもおさらいしておきますね。
- 墨ノセ(Illustratorデータには、処理必須)
- CMYK4C(PDF/X-1aの規格上は特色もOKですが、今回の指定はCMYK4色です)
- 透明の分割・統合
- PDF1.3
- JapanColor 2001 Coated(出力インテント)
- フォント埋め込み
- 画像埋め込み
- ヘアライン不可(地図上の細い線に要注意)
これらは、PDF/X-1a書き出し時に自動的に処理されるものもありますが、素材データの処理時に行わなければならないものもあります。処理するソフトや環境によっても異なりますが、提出作品の最終チェックで、必ず行ってみてください。
また、裁ち落とし3mmのトンボを付けることも忘れずに行いましょう。この点も明記されています。
■「制作手順」の項に、画像処理ワークフローを明記すること
この点は、P.2の「制作指示書」の制作条件の最後に、赤字で小さく明記されていました。これがないと不合格になる場合もあると記載されています。指示書に記載する内容は、この項に明記されていますが、その指示書に記載する項目の順序は、これまでの試験期とは異なっている点も要チェックポイントです。
■P.4「課題Bの想定」は、クライアント要件
クライアント名や印刷物仕様など、指示書の「受注内容」の項に記載すべき要素が明記されています。これらの内容も、試験期によって微妙に異なります。「シリーズはVol.20まであり~今後定期的に別のVolの仕事が入ってくる」という点からも、提出する指示書は、今後入ってくる仕事の際に利用すべきものであることが想定できます。
この試験でいう「制作指示書」は、今後のシリーズデータが入稿された際に、チラシを制作するオペレータが見て、的確に処理できるようにするための指示書でなければならないと、私は思っています。社内の制作データ単位のルールブックを作るというスタンスで取り組んでみてください。または、この仕事を部下に引き継ぐための引き継ぎ書を作成するという感覚でもいいと思います。
それには、事故を未然に防ぐための配慮や、支給データの不備への対応なども想定して、このような場合どうすればいいのかという基本ルールを明記しておくと、オリジナル制作者が不在でも「制作指示書」を見れば対処できるという環境が整います。
理想かもしれませんが、このような観点で制作に取り組んでいただければ、対策講義を担当する私自身、本望かなぁと考える今日この頃です...(独り言モードでした)。
また、「テキストデータの増減」についても触れています。「おすすめスポットは3~6カ所、表組のグルメ情報は5~10 店舗を予定」とあります。これまでの試験期に比べて、非常に多くの原稿量が想定されています。この点を考慮したレイアウト設計が必須であり、制作指示書には、この点に対応するための処理方法を明記する必要がありそうです。
ほかには、画像解像度350dpi/スクリーン線数175線という記述もありました。これは、写真データへの画像処理時に必須であると同時に、PDF/X-1a書き出し時の圧縮設定や、地図データの透明分割処理時の解像度設定にも関連していくものと考えます。
■P.4 課題Bの「作品」の制作条件は、作品制作上の試験問題=設問
この部分には、12項目の記述があります。この全てを満たした作品になっている必要があるということです。これらを満たしていない場合、減点されるものと思われます。
これまでの期と異なっている部分で、気になった箇所は下記です。
- 仕上がりはレター判(216×279mm)
- カラー写真8点中、最低4点使用
- アイキャッチに「photo_1.jpg」を使用
- 「photo_1.jpg」の歪みを直すこと
- 作品に使用するカラー写真には全てキャプションを入れること
- 彩度の低い画像は、彩度を高くすること
- ボカシは取らないこと
レター判にすべての情報を収めるのは、結構難しいかもしれません。グリッドレイアウトを利用して整理し、文字サイズが小さくなりすぎないように配慮する必要がありますね。
また、アイキャッチを含むすべてのカラー写真にキャプションを入れる必要があるようです。これまでは、アイキャッチへのキャプションは、任意とされていましたので、初めての試みのように思います。
支給された地図データには、2点共に透明情報が含まれていました。それらのボカシを取らずに、PDF/X-1aに適合したデータにする必要があるということですね。
以上、「課題制作の手引き」を見ていて、気になった点や採点に影響するんだろうなぁと推察できる部分をピックアップしてみました。
これから制作する方の参考になれば幸いです。

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