グラフ1はCIExyz 色度図上にJapan Color,sRGB,Adobe RGB の色再現領域を図示したものである。グラフ2はLab軸の3D 画像でJapan Color の再現域とsRGB の色域を比べたものである。2つのグラフから考察できる内容として正しいものを選びなさい。
- Adobe RGB とsRGB の色域を比べると[1: (1)Adobe RGB が広い (2)sRGB が広い (3)ほぼ等しい]。
- RGB とCMYBk の色域を比べると[2: (1)常にRGB が広い (2)常にCMYBk が広い (3)ど
ちらが広いとは言えない]。 - Japan Color のCyan とYellow 部分がsRGB の色域より広いのは[3: (1)明部の一部 (2)暗部の一部 (3)明部から暗部まで広範囲]である。
- Japan Color,Adobe RGB,sRGB の赤色について比べると[4: (1)Japan Color がかなり広い (2)Adobe RGB がかなり広い (3)ほぼ等しい]。
- Adobe RGB 域一杯に再現した[5: (1)緑色 (2)青色 (3)赤色]はかなり彩度が高く,sRGBやJapan Color では再現できない。
p>■設問についての解説
この設問は、主な色空間について、図版を見て設問に答えるという問題です。
設問中のAdobeRGB、sRGB、JapanColorは、ICCプロファイルとしても存在しています。AdobeRGBは、Adobeが規格化した色空間です。グラフ1、2の図については、先般お知らせした第24期模擬試験問題を掲載している書籍をご参照ください。
http://www.dtp-expert.jp/exam/post_5.html
【誰のための問題か?】
AdobeRGB、sRGB、JapanColorの色空間は、印刷におけるカラーマネジメントの基礎知識として理解しておくとよいでしょう。そのため、この設問は、カラー印刷物を扱う方々(デザイナー・発注者・印刷会社)に向けた問題と考えられます。
この問題中のJapanColor、AdobeRGB、sRGBはそれぞれプロファイルデータとして、Windows/Macintosh用のアプリケーションソフトなどにバンドルされています。これらのプロファイルをAdobe Photoshopのカラー設定で選択した場合には、モニタ上の色再現、RGB→CMYK変換、色調補正作業に影響を及ぼします。
そのため、どのような色域であるのか、印刷に適したカラースペースはどれなのかという観点で問題図を見れるようになるとよいですね。
【出題の意図は?】
カラーマネジメント関連の基礎知識として、図版を見て色域を判断できるようにということなのでしょう。
3Dプロット図では、CIE L*a*b*の軸に合わせて表示していることに注目してください。この図は、後でご紹介するMac OS XのColorSyncユーティリティやプロファイル編集ツールの画面として表示されるものに近いと思います。
近年では、カラープリンタメーカーやDDCPメーカーから独自のプロファイルが支給されることがあります。このようなプロファイルをソフトの画面上で確認して、どのような性質のものなのかを判断できるとよいのだと思います。

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