■定番問題解説
「ページ物印刷仕様の設計」
過去の公開模擬試験問題の中から定番問題や目新しい問題を抜粋して、解説をお届けします。
次の文の[ ]の中の正しいものを選びなさい。
A 全の印刷用紙片面にA5 判のページは[1 : (1)8 (2)16 (3)32 (4)64]ページ面付けできる。このようにして印刷し,印刷後に折りを[2 : (1)2 (2)3 (3)4 (4)5]回行ってA5 判の製本作業が始まる。ページ物印刷物は用紙どりからキリのいい複数ページを単位として設計される。さらに判型とともに厚さ(束)を考慮して用紙の選択および製本の検討をする。上質紙の本文用紙はA 判ならば[3 : (1)26.5〜35kg (2)35〜57.5kg (3)57.5〜70.5kg]ぐらいのものが使われる。書籍で好まれる紙質は[4 : (1)純白の (2)淡いクリームがかった (3)蛍光が入った]上質紙で,これは印刷の[5 : (1)素ヌケ (2)裏つき (3)裏ヌケ]が目立たない。上質紙より少し白色度が落ちる値段の安い中質紙を使う場合もある。
第24期公開模擬試験(2005年7月実施)「問1 ページ物印刷仕様の設計」から抜粋
【設問についての解説】
この問題は、ページ物印刷物を扱う印刷会社の営業や工務(生産管理)担当者および印刷物の発注者が理解しておくべき知識を問う問題です。
前半では、ページ面付けに関する知識を問い、後半では、書籍の印刷時に使用する用紙に関する知識を問う問題となっています。
印刷物設計段階では、書籍の特性や読者層に合わせて、どのような用紙に印刷するのかを検討します。印刷用紙は、製紙会社へ発注しますので、製紙会社で扱っている用紙には、どのような用紙があるのかを知っておく必要があるわけです。
また、ページ面付けは、データの制作担当者や製版・刷版・印刷工場側で必要な知識です。ページ面付けは、製本様式によってその方法が異なりますが、これについては「ページレイアウトと製本」というタイトルの別問題で問われます。
■印刷物の種類と面付け
印刷物には、ページ物とペラ物(単ページ)があります。
ページ物の場合には、印刷後、製本加工をします。1枚の印刷用紙両面に数ページ分を印刷して、折る・束ねる・断裁する・綴じる・表紙でくるむという作業工程を経て、製本されます。そのため、印刷会社で保有する印刷機の大きさ(セットできる用紙の大きさ)によって、8ページ単位に1枚の大きな印刷用紙にページを配置します。このような印刷用紙に複数ページを配置することを「面付け」と呼びます。面付け印刷した用紙を折って、折丁(おりちょう:製本のために折った刷り本で、製本上の一単位)を作ります。
また、ペラ物の場合には、リーフレット(一枚物の印刷物)の折り加工や、POP(Point of Purchase:販売広告)の抜き加工をするために、データ製作段階で、印刷用紙の厚みやトンボを付加するなどの知識が必要です。過去の模擬試験問題には、折り加工に関する問題もありました。
■印刷用紙
印刷用紙の種類は、とてもたくさんあり、その厚さもさまざまです。
用紙の種類を確認する場合には、紙見本帳を利用します。製紙会社や画材ショップで、印刷用紙の紙見本帳を販売しています。
また、製紙会社各社のホームページでは、紙の知識を公開していますので、参考までに確認してみるとよいでしょう。紙見本ショップもありますので、お近くの方は立ち寄ってみては、いかがでしょうか。
参考サイト
JAGATコラム「印刷人なら暗記してほしい・・・用紙の規格」
http://www.jagat.or.jp/story_memo_view.asp?StoryID=6872
大河内紙業(株)紙の知識
http://www.kamix.co.jp/paper/index.htm
(株)竹尾
http://www.takeo.co.jp/web/shop/index.html