【正解】 [8]:(1)異体字 [9]:(3)楷書 [10]:(1)古字 [11]:(2)別体字 [12]:(4)俗字
異体字については、「文字の同異」という問題でも触れられていましたが、この設問は、異体字の中の用語について、細かく問う問題です。中国を起源とする漢字には、国字をはじめとするさまざまな異体字が存在します。
問題文中の用語についても解説しておきましょう。 親字(おやじ)は、漢和辞典で、部首ごとに画数順に配列されている見出しの漢字を指します。音だけ聞くと親父だと思ってしまいますよね(この問題を口頭で解説するとき、いつもちょっぴり笑ってしまいます)。 選択肢中の「譌字」は「かじ」と読みます。「訛」という字の旧字体です。国語辞典では、誤字(誤った文字)という扱いですが、JISのフォント情報処理用語では、「一部では通用しているが,成り立ちから誤りであると判断できる字体」と定義されています。
この設問での[8]は、異体字の定義であることが、前述の「文字の同異」に目を通していただいた後だとわかりますね。また、「説文解字」についても前述の通りなのですが、「周金文(しゅうきんぶん)」「籀文(ちゅうぶん)」「大篆(だいてん)」などは、はじめて聞く言葉かもしれませんね。 これらは、漢字の歴史を調べていくと出てきます。「周金文」は、中国の周王朝(紀元前1046年ごろ〜紀元前256年)の時代、青銅器に鋳込んだり、刻された文字のことです。「籀文」は、「大篆」と同じと考えてもよいと思うのですが、説文解字に掲載されていることにで知られている文字で当時の書記官の籀が作ったと言われています。これらは、漢字以前に存在した古代文字です。
漢字として字画を整理した書体が生まれたのは、中国で木版印刷が始まってからの「楷書」と言われています。そのため、[9]の正解は楷書です。 そして、この楷書以前の文字を「古字」と呼び、成り立ちは違うものの同音同義と認められるものは、「別体字」、本字が崩れて通用したのが「俗字」です。 別体字には、「涙」に対する「泪」、「島」に対する「嶋」などがあります。 俗字には、「島」に対する「嶌」、「高」に対する「 」などがあり、法務省の「俗字一覧」に記載されています。法務省のホームページでは、子供の名前に使用できる漢字を検索することもできます。

コメントする